ジアミン入りの白髪染めヘアカラーって何が悪いの?
2016/12/06
アレルギーの方は、皮膚炎・かぶれ・しっしん・ただれを引き起こします。
公開:2016/12/06最終更新:2019/05/20
ジアミンでどんな症状が起きるの?
ジアミンは、ヘアカラーなどに配合されている、髪を綺麗に染めるために欠かせない成分です。髪に色を入りやすくして、その発色が長期間続くことが特徴です。色彩の種類も豊富に作ることもできます。
ただし、このジアミンという成分は、皮膚炎を引き起こすことがあります。他には、かぶれ、しっしん、ただれを発症する場合があります。産後や生理中、疲れている時など体調の変化もかなり影響します。
使用してから何時間か経過してから発症することもありますし、10年位使用を続けた後に突然発症することもあります。
消費者庁でも「毛染めによるアレルギー」の注意喚起
消費者庁のホームページには「毛染めによるアレルギーに御注意!」として、「毛染めによる皮膚障害」に関する事故等原因調査報告書を掲載しています。
http://www.caa.go.jp/safety/index29.html
上記の報告書は以下よりダウンロードできます。
事故等原因調査報告書「毛染めによる皮膚障害」
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_008/pdf/8_houkoku_gaiyou.pdf
事故等原因調査報告書【概要】「毛染めによる皮膚障害」
http://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/8_houkoku_gaiyou.pdf
こちらの消費者庁のHPより毛染めに関する様々な資料が確認できます。
あさイチでも「ヘアカラーかぶれに要注意!」の特集
2015年10月人気テレビ番組のNHKあさイチでも、白髪染めのアレルギーについて特集が組まれました。
youtubeのあさイチの動画です。
番組によると、白髪染めによるアレルギーである方は症状が一か月続いた方もいたそうです。症状が治まったからと言って使用してはいけません。
アレルギー症状が現れた時点で使用を中止しないとさらなる重い症状が襲う可能性があります。この番組に出ている皮膚科医の話によると、病院に来る人の一割が白髪染めによるアレルギーの相談なのだそうです。
症状を放っておくとある日突然・・・
朝イチ動画の皮膚科医の話では、早めに病院に行った方がいいが、多くの方が「ちょっとしみるけど、ちょっとかゆいけど、いいかな」と使用を続けてしまうそうです。
症状を放っておくうちに、アレルギーがだんだんふくらんで、あふれだすイメージだそうです。いろんな症状を無視しているとアレルギーを進めてしまい、ひどい症状がある日突然現れるのです。怖いですね!
一度かぶれたらもう使用しない
日本ヘアカラー工業会のホームページにはヘアカラーのかぶれについて注意喚起が書かれています。
http://www.jhcia.org/advice/advice_rash/
これまでに一度でもかぶれた方は以後絶対にヘアカラーを使用しないでください。
かぶれと気づかずに染毛を続けたり、かぶれを疑いながらも症状が軽いからとそのまま染毛を続けたりすると、症状がひどくなることがあります。更には、突然に重いアレルギー症状(全身じんま疹・呼吸困難・血圧低下など)が起こることがあり、大変に危険です。
症状がかゆみだけであっても、使用毎に感じたり、強く感じたりした場合は、ヘアカラーによるアレルギーの可能性が高いために、絶対に使用しないでください。
とにかく「かゆいだけなら大丈夫」ではなく、かゆみだけでも使用する度に感じる、強くかゆみを感じる方は以後使わないように書かれています。
また、かぶれた経験のある方はパッチテストすら以後行わないようにとも書かれています。
ジアミンは蓄積される
ジアミンは、パラフェニレンジアミン(PPDA)、パラトルエンジアミン(PTDA)等の薬剤のことをいいます。白髪染めは通常、2剤を混ぜて使います。
その中にジアミンが入っていて、これともう一剤を混ぜることで有害な物質が生じると言われています。
パラフェニレンジアミン(非常に強いアレルギーを起こす物質)は、傷などから侵入し、免疫細胞がこの物質を吸収し除去します。
これが侵入の度に繰り返され、免疫細胞がやがては過剰に反応するようになります。この過剰反応こそがアレルギー反応として現れる症状の原因だと言われています。
体内にも毒性のある成分が蓄積されていきます。自分は何年も大丈夫だったから、ジアミンアレルギーじゃないと過信するのではなく、ある日突然アレルギーになることがあるため、注意しましょう。
アレルギーになってしまった方は、成分一覧に、○○ジアミンと入っていたら使用を避けましょう。
ちなみに前述した「パラフェニレンジアミン」でAmazonの「ドラッグストア」のカテゴリで検索してみてください。パラフェニレンジアミンを配合した大手の商品が抽出されます。それだけ身近な問題だからこそ、注意が必要なのです。
肝臓への悪影響やジアミンの発がんリスク
長期の使用で肝臓にも悪影響があるとも言われていますが、朝イチの動画の医学博士の先生は適切に使っていれば、心配する必要はないとのことです。
ただ、その一方で国際がん研究機関(IARC:International Agency for Research on Cancer)が発表している発がん性リスクの一覧に、○○ジアミンと付く成分が多く掲載されていることも確認でき、積極的に使うべきものではないということは言えそうです。
白髪染め、妊娠中や授乳中の方は避けたほうがいいの?
妊娠中や授乳中のジアミン入りの白髪染めの使用についてはこちらのページにまとめています。ご参考ください。
「Q:ジアミン入りの白髪染め、妊娠中や授乳中の方は避けたほうがいいの?」
https://www.shiraga-zero.com/faq/q_pregnant/
パッチテストを必ずしましょう
このような皮膚炎などが起きるアレルギーを防ぐためには、事前のパッチテストが大事です。腕の内側に10円玉くらいの大きさに塗り、乾かします。 塗った箇所は、薬剤を塗布した後30分と、48時間後の2回行うといいそうです。
この間に赤くなったりかゆくなったりしたら、使用は中止しましょう。
日本ヘアカラー工業会の「ヘアカラーの皮膚アレルギー試験(パッチテスト)の方法」という動画があります。01:35のタイムラインから、動画の中でわかりやすくパッチテストの方法を説明しています。
ある日突然アレルギーのなる危険があるので、髪を染めるたびに行う必要があります。使用の48時間前には必ずパッチテストを必ず行いましょう。異変を感じたらすぐに病院へ行くことが大切です。
ジアミンアレルギーになってしまったら
ジアミンアレルギーになってしまった方は、ジアミンの入っていない商品を使用するしかありません。商品の成分表に○○ジアミンと記載があるものは、避けたほうがいいでしょう。
他に注意するべき成分は?
他には、防腐剤として使用されているパラベンもアレルギー性湿疹のリスクがあるために、表示指定成分にされています。表示指定成分とは、厚生労働省が皮膚にトラブルが起こる可能性のある成分の表示を義務づけたものです。
シリコンも良く使用されていますが、お肌が弱い方には刺激が強すぎる場合があります。シリコンは皮膚の表面を覆ってしまうので、吹き出物の原因にもなるからです。
当サイトでは、ジアミンが入っていない白髪染めトリートメントを主にレビューしています。試した商品はこちらのページにまとめているので、ぜひ評判の良い商品の中からご自分にぴったりの商品を探してくださいね。
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